Tスピンは一個空きのラインを見つけ、【土台作り】と【屋根付け】を行っていくというのがおすすめのパターンでした。
そして、少し慣れると【一個の穴あきラインの作成】も練習するとよいというのが前回まででした。
今回はそこからさらにもう少しレベルアップした話です。
・一個の穴あきラインの作成
・土台作り
・屋根付け
この3工程は慣れるまではこの順番で行ってTスピンの形を作るのがよいと思いますが、実際は順不同であり、同時に行うこともできるというのが今回の主題です。
次の例をみてください。
この状態でNEXTミノが緑のS、Oミノだとします。その場合まず緑のSはどこに置きますか?
過去の解説に従うと、まずは一個空きのラインを作りたいのですが、Sでは2段の差は埋められないので右によけて、
その後、Oミノで一個空きのラインを作る、
そして、土台作りと屋根付けを行い、
こんな感じにTスピンが組めると思います。
これは間違いではありませんし、セオリー通りの良い組み方です。
しかし、今回、紹介したい内容としては
・一個の穴あきラインの作成
・土台作り
・屋根付け
は順不同かつ同時にできるので次のような順番でもできます。
たとえばこのような地形で、
で、次にくるミノが緑のS、そしてさらにOだとしてください。
この状態で緑のSミノがきたら、このように置きます。どうです?これは左側の土台と屋根付けを先に行っているのがわかりますか?
そして次のOミノで段差をそろえて一個空きのラインをつくるのです。
あとは適当に埋めてTスピンの形の完成です。
繰り返しになりますが、重要なのは左側にSを置いたということです。まだ一個空きのラインはできあがっていませんが、次にくるOミノで埋められると判断して先に土台と屋根付けを行ったのです。
もし、先にOミノがきていたなら、2段の差を埋めて
そのあとにくる緑のSミノで屋根付けをすることは容易でしょう。
しかし、今回は重要なのはこの段階で後からくるOミノを見越してSミノを左側に置き、屋根の先付けがことができるかということです。
この屋根の先付けができるようになるとミノの順番に影響されることなくTスピンを組める可能性が高まります。今までは一個空きのラインができるまではTスピンを作ろうとはならなかったのが、一個空きのラインができるのを見越して先に屋根付けするという選択肢が増えたことでTスピンを作れる機会も増えるのです。
しかし、この屋根の先付けは、一個空きのラインを見つけてからTスピンを作り始めるのに比べてTスピンの形がイメージしづらく、慣れるまではかなり難しく感じるかもしれません。そのため、中級者向けのコツかとは思いますが、練習してぜひ習得してください。
今回は以上です。
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